モーツァルト／ホルン協奏曲全集

マルク・グージョン（ｺﾙﾉ･ﾀﾞ･ｶｯﾁｬ)(2011）

ＣＤ（CALLIOPE　ＣＡＬ１１０４）

モーツァルト／ホルン協奏曲全集
１．ホルン協奏曲第１番ニ長調Ｋ４１２
２．ホルン協奏曲第２番変ホ長調Ｋ４１７
３．ホルン協奏曲第３番変ホ長調Ｋ４４７
４．ホルン協奏曲第４番変ホ長調Ｋ４９５

　　マルク・グージョン（コルノ・ダ・カッチャ）
　　ポール・ケンツ指揮
　　　ポール・ケンツ室内管弦楽団
　　　録音　２０１１年７月

　このアルバムはモーツァルトのホルン協奏曲全４曲をコルノ・ダ・カッチャで演奏したものです。グージョンはフランスのトランペット奏者。ここでコルノ・ダ・カッチャ（狩猟ホルン）という楽器を使用していますが、１８世紀のホルンではなく、ヴァルブのついた小さなホルンのような楽器です。左手でつかんで右手でヴァルブを押さえる構造になっています。フリューゲルホルンを丸くしたようなものでしょう。
　演奏は滑らかで素晴らしいものですが、ホルンを聴いているとは違って音域が狭いためか、オクターブを上げたり、下げなかったりしてちょっとびっくりするところが何箇所もあります。しかしながら、ありそうでなかったコルノ・ダ・カッチャによるモーツァルトのホルン協奏曲を録音してくれたことに感謝したいと思います。３番のカデンツァは自作のようですが、４番のカデンツァは同じフランスの巨匠ジョルジュ・バルボトゥのものを演奏しています。