ハイドン/ホルン協奏曲

1番/アドリアン・ファン・ウォウデンベルク(1958)

CD(RETROSPECTIVE 93407−6)

1.ハイドン/ホルン協奏曲第1番ニ長調Hob.Zd:3
2.  〃 /オーボエ協奏曲ハ長調Hob.Zg:C1
3.モーツァルト/協奏交響曲変ホ長調K297b

  アドリアン・ファン・ウォウデンベルク(ホルン)(1)
  ハーコン・ストティン(オーボエ)(2&3)
  ブラム・デ・ヴィルデ(クラリネット)(3)
  ヤン・ボス(ホルン)(3)
  トム・デ・クレルク(ファゴット)(3)
  シモン・ゴールドベルク指揮
    ネザーランド室内管弦楽団
    録音 1958年9月22〜24日(1)
        1956年10月2日(2)
        1960年12月6〜10日(3)

 シモン・ゴールドベルクの指揮で管楽器のための協奏曲集です。
 ハイドンのホルン協奏曲第1番はウォウデンベルクのホルン独奏です。彼のホルンは柔らかで独特の音色を持っています。第1楽章は低音から高音まで安定した演奏でホルンが流れます。カデンツァは見事なものでした。第2楽章のアダージョはきれいなホルンが響きます。ここでも長くきれいなカデンツァが聴かれます。第3楽章のアレグロは明るく軽快なホルンが流麗な演奏を聞かせてくれます。カデンツァの見事な演奏は素晴らしいです。
 オーボエ協奏曲は「伝ハイドン」とされ、作曲者は不明です。3つの楽章があります。ハーコン・ストティンのオーボエによる演奏は美しい響きで素晴らしい演奏です。第1楽章の流麗な演奏ときれいなカデンツァ、第2楽章の穏やかな演奏、第3楽章のロンドと見事な演奏です。
 モーツァルトの協奏交響曲は従来のクラリネットが入る版による録音です。第1楽章の長い序奏、その厚い響きと聞きなれた4つのソロ楽器の響きはまたよいものです。受け継がれる主題のよい響き、オーボエとクラリネットの響きの良さも素晴らしいです。やわらかな響きのホルンとファゴットは大変素晴らしい演奏です。展開部の絶妙な響きも素晴らしいです。カデンツァのアンサンブルは素晴らしい響きです。第2楽章のアダージョは冒頭オーボエ、ホルンからクラリネットに受け継がれる主題の響きが美しいです。そしてオーボエに続く優雅な響きはモーツァルトを聴く楽しみです。オーボエ、クラリネット、ホルンそしてファゴットというやわらかな響きには癒されます。素晴らしい演奏です。第3楽章はアンダンティーノ、4つのソロ楽器が良いアンサンブルを奏でます。この楽章は変奏曲になります。これは素晴らしい演奏です。


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