プーランク/エレジー
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CD(paladino pmr 0095)
プーランク/室内楽作品集
1.ヴァイオリンとピアノのためのバガテル(1932)
2.チェロ・ソナタ FP.143 (1948)
3.ホルンとピアノのためのエレジー FP.168 (1957)
4.クラリネット・ソナタ FP.184 (1962)
5.オーボエ・ソナタ FP.185 (1963)
エヴァ=マリア・マイ(ピアノ)(1〜5)
コリンナ・デッシュ(ヴァイオリン)(1)
マルティン・ルンメル(チェロ)(2)
ヨハネス・デングラー(ホルン)(3)
ラースロー・クティ(クラリネット)(4)
ジョルジ・グヴァンツェラーゼ(オーボエ)(5)
録音 2017年4月10日(1&3)
2017年3月1&2日(2,4&5)
プーランクのピアノとソロ楽器のためのソナタ集です。
「ヴァイオリンとピアノのためのバガテル」はカンタータ「仮面舞踏会」の中の1曲、ヴァイオリンの重音が続く速いテンポの小品です。
「チェロ・ソナタ」は1948年の作品、4つの楽章で構成され、20分を超える大作です。ルンメルの素晴らしい演奏で堪能できます。
「ホルンとピアノのためのエレジー」は1957年に自動車事故で亡くなったデニス・ブレインを偲んでプーランクが作曲した名曲です。最初にデニス・ブレインのテーマ、そして事故で車がクラッシュする音がグリッサンドで表現されます。あとは奥深い響きのホルンがエレジーを歌います。デングラーのホルンは澄んだ音色の序奏と激しいクラッシュの表現が見事です。エレジーの透明感のあるホルンがきれいです。
「クラリネット・ソナタ」は1962年プーランク最後の作品でした。初演はプーランクの死後1963年にニューヨークでベニー・グッドマンのクラリネット、バーンスタインのピアノで行われました。第1楽章にはフルート・ソナタの主題のようなフレーズが出てきます。現代においてもクラリネットの重要なレパートリーになっています。3つの楽章共にラースロー・クティのクラリネットは素晴らしい演奏です。
「オーボエ・ソナタ」は1963年の作品で「プロコフィエフの思い出に」として作曲されましたが、まもなくプーランクも亡くなり遺作といっても良い作品です。1963年にピエール・ピエルロのオーボエ、ジャック・フェヴリエのピアノで初演されました。3つの楽章で構成されていて、オーボエの重要なレパートリーのひとつです。グヴァンツェラーゼのオーボエは美しい響きが魅力です。良いアルバムです。 |
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