モーツァルト/ホルン協奏曲全集

ヘルマン・バウマン(1978)



LP(テレフンケン SLA 1208)
CD1(TELDEC K26Y9103)
CD2(TELDEC 4509−93555−2)
CD3(TELDEC 8.44054 ZS)

LP
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
2.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
3.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
4.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
  ヘルマン・バウマン(ホルン)
  レオポルド・ハーガー指揮
  ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
   録音 1978年6月14〜16日
CD1
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
 1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
 2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
    ヘルマン・バウマン(ホルン)
    レオポルド・ハーガー指揮
    ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
     録音 1978年6月14〜16日
CD2
モーツァルト/管楽器のための協奏曲集
1.オーボエ協奏曲ハ長調K314
2.クラリネット協奏曲イ長調K622
3.ファゴット協奏曲変ロ長調K191
4.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
5.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
6.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
7.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
8.ミヒャエル・ハイドン/ホルン協奏曲ニ長調
  ユルク・シャフトゥレン(オーボエ)(1)
  ディータ−・クレッカー(クラリネット)(2)
  ミラン・トゥルコヴィチ(ファゴット)(3)
  ヘルマン・バウマン(ホルン)(4〜8)
  レオポルド・ハーガー指揮
   ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(1〜7)
   ヨアフ・タルミ/フィルハーモニア・フンガリカ(8)
    録音 1976年(1)1978年(2&3)
        1978年6月14〜16日(4〜7)
        1978年6月22、23&27日(8)
CD3
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
2.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
3.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
4.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
5.ミヒャエル・ハイドン/ホルン協奏曲ニ長調

 ヘルマン・バウマン(ホルン)
 レオポルド・ハーガー指揮
  ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(1〜4)
 ヨアフ・タルミ指揮
   フィルハーモニア・フンガリカ(5)
   録音 1978年6月14〜16日(1〜4)
       1978年6月22、23&27日(5)

 バウマン2度目のモーツァルト全集はモーツァルトの生まれたザルツブルクのモーツァルテウムで録音されました。
 バウマンは1966年に2番を録音していましたが、1973年のナチュラルホルンによる史上初の全集は素晴らしいものでしたから、このフレンチホルンによる録音は期待も大きいものでした。
 モーツァルトのホルン協奏曲第1番は深い響きのホルンでバウマン独特の奏法が個性的な音色になっています。第2楽章も滑らかで素晴らしい演奏です。最後にアドリブが入っています。
 ホルン協奏曲第4番はやわらかなで透明感のある響きのホルンが美しいものです。滑らかなレガートの素晴らしい演奏です。ホールの響きの良さは抜群です。カデンツァはブレインのカデンツァと冒頭は同じですがバウマンの縦横に低音もよく使うカデンツァはさすがに素晴らしい演奏です。第2楽章ロマンツァはまさに美しいロマンス、第3楽章のロンドは速めのテンポで快速にすすみます。バウマンらしい演奏です。コーダ前に短いカデンツァが入ります。
 ホルン協奏曲第2番は流麗なホルンで滑らかな演奏が素晴らしい。ハイトーンの美しさ、伸びのある低音と理想的なホルンです。第2楽章の美しいホルンは絶品です。第3楽章のロンドはさわやかに始まって軽快なホルンが響きます。聴いていると楽しくなります。力みのないホルンの美しさがあります。
 ホルン協奏曲第3番はモーツァルトのホルン協奏曲の傑作と言われます。オーケストラとホルンの掛け合いが絶妙です。バウマンのホルンとオーケストラが実によい響きです。カデンツァは長いもので縦横に流麗な演奏です。第2楽章のロマンスは美しい響きのホルンが聴かれます。第3楽章のアレグロは軽快な演奏です。速めのテンポで流麗なホルンが聴かれます。この3番は申し分のない完璧な演奏です。モーツァルテウムに響くバウマンのホルンは実に楽しく輝きに満ちたものです。ドイツのホルン奏者によるモーツァルト全集の最高傑作と言えます。
 ミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲はヨアフ・タルミとの共演です。第1楽章はラルゲットで伸びやかな主題をホルンが歌います。バウマンのホルンは実によい響きです。ホルンの美しい響きというものはこれだと思います。カデンツァは流麗で力みのない素晴らしい演奏です。第2楽章はアレグロ・ノン・トロッポ、速めのテンポの楽章です。狩のホルンのように軽快な主題が歌われます。ここでは時に力強い演奏があります。カデンツァはこれも見事な演奏です。第3楽章はメヌエットです。長い序奏のあとにホルンのソロが入ります。大変素晴らしい演奏です。
  なおCD2は2枚組で木管楽器の協奏曲とミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲が収録されています。   


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