ブラームス/ホルン三重奏曲

マリー=ルイーズ・ノイネッカー(1996)



CD1(EMI 7243 5 56385 2)
CD2(EMI 7243 5 57542 2)
CD3(EMI TOCE-56544)
CD4(WANER CLASSICS WPCS-50148)

CD1
1.ブラームス/ヴァイオリンとチェロの為の
           二重協奏曲イ短調
2.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調
  フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
  ハインリヒ・シフ(チェロ)(1)
  マリー=ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)(2)
  ウォルフガング・サヴァリッシュ(ピアノ)(2)
  ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
     ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
   録音 1996年4月17日&18日(1)
       1996年7月3日〜5日(2)
CD2、3&4 ノイネッカー/ホルン作品集
1.ベートーヴェン/ホルン・ソナタ ヘ長調
2.シューマン/アダージョとアレグロ変イ長調
3.ヒンデミット/アルトホルン・ソナタ変ホ長調
4.キルヒナー/3つのポエム
5.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調
 マリー=ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)(1〜5)
  ラルス・ヴォグト(ピアノ)(1〜4)
 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)(5)
  ウォルフガング・サヴァリッシュ(ピアノ)(5)
   録音 1997年9月17日〜19日(1〜4)
       1996年7月3日〜5日(5)

  CD1はサヴァリッシュの指揮とピアノ演奏を聴ける変わった組み合わせのCDです。ソリストにドイツのツィンマーマンとノイネッカー、オーストリアのシフを呼びロンドンのオーケストラで演奏したものです。
 ブラームスの二重協奏曲は見事な演奏です。ホルン三重奏曲はツィンマーマンとノイネッカーそしてサヴァリッシュのピアノという贅沢なトリオになりました。ノイネッカーはピアノに負けることない大きい音で巧みに演奏しています。音色も太くて芯のあるものでブラームスを聞くのに申し分ありません。CD2、CD3とCD4はホルンとピアノのための作品集とのカップリングです。
  ベートーヴェンのホルン・ソナタは速めのテンポで鮮やかなタンギングの演奏は新しいベートーヴェンの響きを感じます。第1楽章の素晴らしい演奏は聴きものです。再現部からコーダの見事な演奏は素晴らしいです。第2楽章の優しいホルンの響きもきれいです。第3楽章はラルス・フォークトのピアノについていくノイネッカーのホルンが見事な演奏です。きれいなホルンです。
 シューマンのアダージョとアレグロは、アダージョのきれいなホルンが見事です。ハイトーンから低音まで素晴らしい響きです。アレグロは鮮やかなホルンです。滑らかで力強い演奏です。見事な演奏です。
 ヒンデミットのアルトホルン・ソナタは第1楽章「静かに感動して」はきれいな主題が歌われます。第2楽章「いきいきと」は快適なテンポで華麗に歌います。ノイネッカーのホルンは楽しそうです。第3楽章「非常にゆっくりと」はアダージョ風のテンポで穏やかに歌います。第4楽章のポストホルンの朗読はノイネッカーの朗読とフォークトの朗読があって、「いきいきと」は元気に歌います。ピアノの華麗な響きと共にホルンのきれいな響きが素晴らしいです。見事な演奏です。
 キルヒナーの「3つのポエム」はポエムとは言っても詩情豊かな作品とはいえないようで、かなりテクニックを必要とする作品です。第1曲「ラメント」はきれいなホルンとストップ音もあります。第2曲「踊り」はピアノと共に力強い演奏です。速いパッセージもあります。第3曲「葬送のゴンドラ」は穏やかに哀愁的な主題が歌われます。やがて華麗な響きになります。後半はきれいな響きになります。
 ブラームスのホルン三重奏曲はサヴァリッシュのピアノ、ツィンマーマンのヴァイオリンという贅沢なアンサンブルです。第1楽章はノイネッカーのやわらかな音色のホルンがたいへんきれいに響きます。ヴァイオリンとピアノの演奏も見事です。この演奏はホルンの優しい響きが聴きどころです。後半も見事なアンサンブルです。第2楽章のスケルツォはピアノ、ヴァイオリンとホルンが良い響きで快適に進みます。ノイネッカーのホルンが良い響きです。そしてピアノとヴァイオリンも素晴らしい響きを出しています。トリオも優雅な響きで素晴らしい演奏です。第3楽章のアダージョ・メストは哀愁的な主題をヴァイオリンとホルンが奏でます。サヴァリッシュのピアノもきれいな響きです。第4楽章のアレグロ・コン・ブリオは勢いのある演奏です。ヴァイオリンが良い響きで力強い演奏です。ピアノも素晴らしい響きです。ノイネッカーのホルンは良い響きで見事な演奏です。これは素晴らしい演奏です。


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